日本最強の都道府県を決める戦いが幕を開ける!
最強の経済力を持つ東京都か、最強の軍事力を持つ北海道か、最強の工業力を持つ愛知県か、それとも……。
統計データをもとに再現した47都道府県。果たして、覇県を握るのはどこだ!?
◆ゲーム概要
47の都道府県から1つ選び、内政、外交、軍事をフル活用して、天下一の都道府県を目指すのが目的。
財政難と戦争の波に飲まれて消えていくか、それとも日本を制するかは、県知事である君の手にかかっている!
◆財政
本作は実際の都道府県の財政状況を再現しているため、ほぼ全ての勢力が赤字だ。地方交付税交付金は降ってこないので、自らの手で財源を確保する必要がある。
経済発展に力を入れるのはもちろんの事、地方債を発行したり、税率を調整しなければ生き残る事はできない。しかし地方債を乱発すれば財政再建は遠のき、税率を上げれば人口が流出するだろう。
タックスヘイブンを実施して他県から人を呼び込んでみるか?
それとも、預金封鎖で県民から搾り取りながら軍拡に励むか?
様々な戦略が考えられる。
◆電力
電力は重要な戦略資源だ。不足すると経済が麻痺し、財政破綻に直結する。
東京都のように規模に見合った発電所を備えていない県は、他県から融通してもらうか、併合するなりして電力を確保しなければならない。
◆外交
どの県と仲良くするべきか、どこを滅ぼすつもりか、脅威になりそうな県はどこか。
生き残るには、自身の戦略と日本の情勢をもとに外交を展開しなければならない。
都道府県の実力差は大きく、外交ミスは即滅亡に繋がる。
しかし巧みな外交を展開すれば、弱小県でも覇県を握るチャンスはある。
◆合併
他の戦略SLGではまず見かけられない要素として、都道府県間の合併があげられる。
合併を繰り返せば、武力に訴えなくても勢力を拡大できる。
しかしながら、合併相手の債務残高も引き継ぐので、財政再建は困難になってしまう。
また平和的な合併でも、領土の拡張は他県を警戒させてしまうだろう。
もちろんAI同士の合併にも目を光らせておくべきだ。戦争相手が合併により突如巨大化……なんて事になったら目も当てられない。外交関係に介入して、合併を阻止しよう。
◆戦争
戦争が最善手とは限らない。
他県を占領しても、悲しいことに赤字県が多く財政改善には結びつきにくい(特に地方)。また戦争状態の県に住みたいと思う住人はおらず、人口の流出を招く危険もある。
しかし他県を占領すれば県勢が強まり外交をより有利に運べるようになり、産業設備などもごっそり手に入る。うまく仕掛ければ、覇県を握る近道になるだろう。
もちろん望まない戦争に巻き込まれる事も多々ある。どんな場合でも戦争に備えなければならない。
◆陸軍
陸軍は工業力で生産するため、愛知のような工業県は陸軍大国になりうる。また初期戦力なら北海道がダントツで一位である。
いかに海軍力と空軍力が高くても、首都エリアを落とされると負けなので、最も重要な戦力と言える。
歩兵、砲兵、高射、戦車、ヘリ部隊を運用して敵を打ち負かそう。
◆海軍
軍港を持つ青森、神奈川、京都、広島、長崎は、ゲーム開始時から広範囲の制海権を握っている。
制海権をとっていると、外交上の影響力を発揮しやすくなる。
また無慈悲な海上封鎖も行える。敵のあらゆる産業を停止に追い込み、その末路は財政破綻による滅亡である。
◆空軍
実態が航空自衛隊のため、対艦攻撃を得意としているが、必要であれば航空阻止や産業基盤に対する爆撃もこなす。
海軍にも言えることだが、効果的な運用にはレーダーサイトなどによる電子支援が必須だ。
◆謀略戦
直接的な武力攻撃以外にも、謀略戦が可能。
- ふるさと納税をしかけて、相手の税収を奪う。
- サイバー攻撃により敵の経済を破壊。
- 企業誘致で産業を奪う。
- クーデーターを扇動し、内政が脆弱な敵を滅亡させる。
陸空海と謀略戦を組み合わせて他県を打ち負かそう。
◆イデオロギー
- 軍事に特化した「覇権」
- 経済発展を追求する「繁栄」
- 外交に特化した「平和」
平和憲法破棄、県境封鎖、経済特区、社会保障改革、平和都市宣言……。イデオロギーによって個性豊かな政策スキルが採用可能。
またどのイデオロギーを採用するかによって、外交関係が大きく変化する。
◆多様な勝利条件
覇県(勝利)とは、武力で天下統一を果たす事とは限らない。
- 初期エリアを巨大都市にする首都勝利。
- 財政健全化による財政再建勝利。
- 占領や合併で領土を広げて領土勝利。
- 自分以外のイデオロギーを全て滅ぼす、イデオロギー勝利。
- 大国を築くか、他県を弱体化させて総合力勝利。
どの手段で覇県を握るのが向いているかは、県によって異なる。
例えば東京都で首都勝利を収めるのは簡単だが、鳥取県ではとてつもなく難しい。
沖縄県は陸路で繋がっていないため領土の拡張が絶望的に難しいが、引きこもって財政再建を目指すのにはうってつけ。
北海道は膨大な初期軍備で、一気に南下して領土勝利を掴むのに向いている。
都道府県の性質と戦略を見極め、覇県を握れ!
県勢再現へのこだわり
各県のパラメーターは、様々な統計データを元に設定している。
- 人口
- 経済力 → 県内総生産(内閣府)
- 地方債を除いた赤字率 → 財政力指数(総務省)
- 食糧生産量 → 食料自給率(農林水産省)
- 発電量 → 都道府県別発電実績(資源エネルギー庁)など
- 工業力 → 製造品出荷額等(経済産業省)
- 造船力 → ドックサイズ推定合計値(独自調査)、造船業の現状(国土交通省)
- 製油 → 製油所の所在地と原油処理能力(石油連盟)
- 初期石油量 → 国家石油備蓄基地の規模(独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)
- 魅力度 → 転出入者の割合(総務省統計局)など
- 初期軍備 → 自衛隊の推定配備量(Wikipedia等)
- 兵站設備 → 自衛隊の司令部や補給施設の有無(Wikipedia等)
- レーダー → 自衛隊のレーダーの施設の有無(Wikipedia等)
造船力のような統計が存在しない項目に関しても、できる限り調査して再現を試みている。
具体的には日本全国の造船所の公式ページを片っ端から見る。ドックの数や容積を公表している会社はその数値を拾う。情報がない場合は衛星写真でドックを探し出し、縦横の長さから推定容積を算出し、都道府県ごとに合算。これを47都道府県分繰り返す。
本作を遊べば、ゲームを通じて都道府県の実力を知る事ができるだろう。
体験版(Demo)について
高価かつ複雑なゲームなので、まずは体験版で動作テストや、肌に合うかをお確かめください。
体験版は3年目の冒頭まで、全ての県で遊べます。またセーブデータは、同じパソコンなら自動で製品版に引き継がれます。
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北海道「手元には最強の軍隊がある。他県を"開拓"してやろうではないか!」
かつての対ソ防衛の関係で、最も分厚く自衛隊が配備されている。本作ではロシアと不可侵条約でも結んだのか、全戦力を南下に使えるようになっている。
ゲーム開始時の陸上戦力は、推定で東京都の17倍、島根県の290倍。さらに強力な空軍も擁する。もちろん食糧生産力も日本一。
その一方で財政赤字の金額は日本最悪。だだっ広い北の大地は、除雪費、空調費、インフラ維持費等でもりもり税金を溶かす。さすが「試される大地」と言われるだけの事はある。
日本を制するか、それとも財政赤字に呑み込まれて破産するかは、知事の腕次第だ。
東京都「東京都の血税が、地方交付税交付金として田舎にばらまかれる事はもうない。」
巨大な人口と県内総生産を擁する日本の首都。その経済力は圧倒的で鳥取県のおよそ50倍。
ただし食料自給率は驚異の1%。さらに致命的な事に、電力は他県に頼っており、単独ではその力を発揮する事ができない。
そして高い魅力度により、他県から人口が流入するため、ただでさえ足りない電力がますます足りなくなる。
食糧不足と電力不足で機能不全を起こしたまま財政破綻を迎えるか、それとも首都としての貫禄を見せて覇県を握るかは、都知事である君の手にかかっている。
奈良県「鹿せんべい食うか?」
全国で唯一陸上自衛隊の駐屯地がない県。航空自衛隊も実戦部隊はなく、内陸県なので当然海上自衛隊もいない。
さらに言うと、一人あたりの県内総生産は日本最下位(2016年基準)。
工業力も軍備も経済もないうえに、隣には強豪の大阪府がいる。
果たして古都の復活なるか……?
沖縄県「今こそ、その苦汁をナイチャーにも味わわせるのだ!シマンチュよ立ち上がれ!」
当たり前だが、陸路で何県とも繋がっていない。
敵陸上部隊に攻められる心配は一切ないが、こちらも攻めれない。
この状況からどう覇県を握るかが、県知事の腕の見せどころ。
愛知県「他県に自動車をもっと買ってもらわなければ。」
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。戦国三大武将を生み出した愛知県は、現代でも強力だ。
圧倒的1位の工業力を活かして、もりもり軍備が増強できる。
さらに経済力、電力等も高いレベルでまとまっており、何よりも周りは自分より弱い県ばかり。
織田信長のごとく、勢力を拡大していこう。
愛媛県「願わくは、全国あまねく家庭の蛇口を捻ればポ○ジュースである。」
よく愛知県と間違えられる。
前作「四国志シリーズ」では、四国最強の県として君臨していたが、あくまで強いのは四国の中だけ。そもそも四国四県を足した所で、大阪どころか兵庫県の工業力や県内総生産にも届かないのでしかたない。
香川県と四国のリーダーを争うだけで終わるのか、それとも本土に進出できるかは県知事である君の手にかかっている。